リラックスとリフレッシュ。

ケンカをして、ぶすっと中座したままお風呂に入った夫が一向に出てこない。
外からうかがうと水音ひとつしない。
ケンカしたけど、なにも死ななくても。
と、のぞいてみた。

カチャリと細くドアを開けてみると、文庫本を手に湯船に浸かっていた。
「何?」
「本、読んでるの?」
「そうだけど。」
「ふーん。ページがめくりにくいよね。」
「そうでもないよ。」

私も昔はよくお風呂で本を読んだっけ。と思い出した。
持つ手が冷えてくるので交互に替えたり、体があつくなるとバスタブに腰掛けたり、脚を上げてみたり。
換気をしたり、と思うと追い炊きしたり。
湿度を吸い込んでクタとなったページを濡れた手で慎重にめくるのはちょっとした技だ。

しばらくしてあがってきた夫からはホカホカと石けんのにおいの湯気が立ちのぼってる。
頬をピカピカさせて違う国から帰ってきた人のようだった。
聞けば、出張先のホテルではいつもこうしているのだという。
お湯の溜め具合から、温度の調整、洗うタイミングとお風呂のタイプに応じていろいろ試してもいるらしい。

無頓着だとばかり思っていた夫があれこれと工夫しているのが可笑しい。
濡れた髪をゴシゴシと拭きながら、極めつつあるお風呂道を話す姿にちょっと笑った。

でもさ、長湯には水持って入った方がいいよ、死んだら私、困るもの。
なんだか私の戦闘ページも上手くめくられてしまったみたいだった。
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by r_dew_1 | 2007-02-12 17:36 | A4  

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